ちりナビ

地図をひろげれば、世界とつながる。

A2:GIS(地理情報システム) ~地図は「見る」から「使う」へ~

デジタルなコネクト 魔法の地図を使おう!

やあ!コネクトだよ。
きみはスマホの地図アプリを使ったことがあるかな? 近くのコンビニを探したり、目的地までのルートを検索したり。
あれはただの地図じゃない。膨大なデータが組み込まれた「GIS(地理情報システム)」という技術なんだ。
今日は、現代社会を支えるこのデジタル地図の仕組みを解き明かそう!

1. GISとは何か?:情報の「重ね合わせ」

GIS(Geographic Information System)とは、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を、コンピュータ上で加工・管理・表示するシステムのことだ。

GISの最大の特徴は、透明なフィルムを重ねるように、種類の違う情報を「レイヤー(層)」として重ね合わせることができる点にある。

PC操作するちさまる ちさまるの操作

地図アプリで「航空写真」に切り替えたり、「交通状況」を表示させたりできるよね。あれもレイヤーを切り替えているってこと?

地図分析するコレクト コレクトの論理 de 解説

その通りです。例えば、以下の情報をレイヤーとして重ねることで、高度な分析が可能になります。

  • ベースマップ:地形や道路、行政界などの基本地図。
  • 統計データ:人口密度、地価、年齢構成など。
  • 自然条件:標高、地質、浸水想定区域など。
  • 施設情報:学校、病院、コンビニの位置など。

これらを重ねることで、「人口が多くて、かつ駅から近いのに、コンビニがない場所(出店候補地)」や、「高齢者が多くて、かつ浸水リスクが高い場所(避難支援の優先地域)」を、論理的に導き出すことができるのです。

2. 情報を集める技術:GNSSとリモートセンシング

GISで使うデータは、どうやって集めているのだろう? 2つの重要な技術がある。

① GNSS(全地球航法衛星システム)

人工衛星からの電波を受信して、地球上の現在位置(緯度・経度・標高)を正確に割り出すシステム。アメリカのGPSや、日本の「みちびき」などが有名だ。

② リモートセンシング(遠隔探査)

人工衛星や航空機などから、地上に行かずに、離れたところから観測する技術。気象衛星「ひまわり」の画像や、ドローンによる空撮もこれに含まれる。

3. 社会での活用例

GISは、ビジネスから防災まで、あらゆる分野で活用されている。

ひらめくピング Ping! GIS活用マップ
  • Ping
    防災(ハザードマップ)
    地形データと浸水シミュレーションを重ねて、危険箇所を可視化する。
  • Ping
    エリアマーケティング
    人口分布や年齢層のデータから、新店舗を出すのに最適な場所を探す。
  • Ping
    感染症対策
    感染者の発生状況を地図上にプロットし、拡大傾向を分析する(ジョンズ・ホプキンス大学のマップなど)。
  • Ping
    ナビゲーション
    GNSSの位置情報と、道路の混雑状況(渋滞情報)を重ねて、最短ルートを案内する。

まとめ:地図リテラシーを持とう

スマホを使うちさまる ちさまるの発見

普段使っている地図アプリの裏側には、こんなにすごい技術とデータが隠されていたんだね! 自分の目的に合わせて、必要な情報を「重ねて見る」ことが大切なんだな。PON!

つなげるコネクト コネクトからのメッセージ

その通り! データはただあるだけじゃ意味がない。それをどう組み合わせて、どんな課題を解決するか。それが「地理総合」で学ぶ大切な力だよ。
次は、実際に自分の足で歩いて調べる「フィールドワーク」について学ぼう!