中学地理⑥:アフリカ州 ~資源と課題、未来への躍動~
人類発祥の地へ
やあ!コネクトだよ。
次はアフリカ大陸だ。ここは人類が生まれた場所であり、今、世界で一番人口が増えている、とってもエネルギッシュな場所なんだ。
チョコレートの原料や、スマートフォンの部品になるレアメタル。僕たちの生活は、アフリカと深くつながっているんだよ。
1. 自然環境:砂漠とサバンナ、大地溝帯
赤道をはさんで南北に広がるアフリカは、暑い地域が多いけれど、場所によって景色は全然違うよ。
気候と植生の分布(赤道から南北へ)
- 赤道付近:一年中暑くて雨が多い熱帯雨林(コンゴ盆地など)。
- その外側:雨季と乾季があり、背の高い草とまばらな木が生えるサバンナ。野生動物の楽園だ。
- さらに外側:雨がほとんど降らない砂漠。北部のサハラ砂漠は世界最大だ。
ちがくナビとのリンク:大地溝帯
アフリカ大陸の東部には、南北に走る巨大な谷「アフリカ大地溝帯(グレート・リフト・バレー)」があります。
ここは、プレートが東西に引き裂かれ、新しい海が生まれようとしている場所です。活発な火山活動が見られ、キリマンジャロ山のような高い山もあります。
→ちがくナビ「プレートテクトニクス」で広がる境界を学ぶ
2. 歴史:直線の国境線
アフリカの地図を見ると、定規で引いたような直線の国境が多いことに気づくかな?
ちさまるの発見
ほんとだ! 北の方とか、カクカクしてるね。どうして川や山で分けなかったの?
それは、かつてヨーロッパの国々(イギリスやフランスなど)が、現地の人々の都合を無視して、緯線や経線を使って勝手に土地を分け合い、植民地(しょくみんち)にしたからなんだ。
第二次世界大戦後に多くの国が独立したけれど(1960年は「アフリカの年」と呼ばれる)、この不自然な国境線が、今でも民族紛争の原因の一つになっているんだ。
3. 農業:モノカルチャー経済の課題
植民地時代、ヨーロッパへ輸出するために、特定の作物だけを大規模に栽培するプランテーションが作られた。その影響で、今でも特定の農産物や資源の輸出に頼る国が多いんだ。
国の経済を、少数の特定の農産物や鉱産資源の輸出に頼っている状態。
【リスク】天候不順で作物が取れなくなったり、国際価格が暴落したりすると、国全体の収入が激減してしまう。
主な輸出品(セットで覚えよう!)
-
カカオ豆
ガーナ、コートジボワール
(チョコレートの原料) -
茶(紅茶)
ケニア
(高原の涼しい気候を利用) -
コーヒー豆
エチオピア
(コーヒー原産地)
4. 鉱産資源:レアメタルと発展
アフリカは「資源の宝庫」とも呼ばれる。特に、携帯電話やハイテク製品に欠かせない「レアメタル(希少金属)」が多く採れるんだ。
- 南アフリカ共和国:金、ダイヤモンド、白金(プラチナ)、クロムなど。アフリカ経済の中心国の一つ。
- ザンビア:銅。
- ナイジェリア:石油(原油)。
最近では、資源を求めて中国などの外国企業がたくさん進出しているよ。
5. アフリカの未来:AUとリープフロッグ
今、アフリカは急速に変わろうとしている。
- AU(アフリカ連合):EU(ヨーロッパ連合)をモデルに、アフリカ諸国が協力して、紛争の解決や経済発展を目指す組織。
- リープフロッグ(蛙飛び)現象:固定電話が普及する前に、いきなり携帯電話やスマホが普及したように、新しい技術が一気に広まること。
テスト対策のツボ!
アフリカは「特定の国と作物・資源」の組み合わせが超重要!
① 「モノカルチャー経済」の意味と問題点!
② 「ガーナ=カカオ」「南アフリカ=レアメタル」などの組み合わせ!
③ 「サハラ砂漠の南側(サヘル)」で起きている「砂漠化」の問題!
チャレンジ問題
問1:アフリカの国境線に直線が多い理由を、「ヨーロッパ」「植民地」という言葉を使って説明しなさい。
問2:ガーナやコートジボワールで生産が盛んな、チョコレートの原料となる作物は何か。
問3:国の経済を、特定の農産物や資源の輸出に頼っている状態を何経済というか。
こたえを見てみる
問1のこたえ:かつてヨーロッパの国々が、植民地にする際に、緯線や経線を使って人工的に境界を決めたから。
問2のこたえ:カカオ(カカオ豆)
問3のこたえ:モノカルチャー経済