中学地理⑦:北アメリカ州 ~大規模農業と多民族社会~
スケールが桁違い!
やあ!コネクトだよ。
次は北アメリカ大陸。中心となるアメリカ合衆国は、世界の経済や文化をリードする超大国だ。
ここでは、飛行機で種をまくような巨大な農業や、世界を変える新しい技術が生まれる現場を見ていこう。すべてが「ビッグスケール」だよ!
1. 自然環境:地形のサンドイッチ構造
北アメリカ大陸の地形は、東西に高い山があり、真ん中に広い平原がある「サンドイッチ」のような形をしているよ。
- 西部:険しいロッキー山脈(環太平洋造山帯)。
- 中央部:広大なグレートプレーンズ(草原)とプレーリー(大草原)。ミシシッピ川が流れる。
- 東部:なだらかなア巴拉契亜(アパラチア)山脈。
ちがくナビとのリンク:トルネード
北アメリカ中央部の平原は、北極からの寒気と、メキシコ湾からの暖気が、遮るものなく衝突する場所です。
このため、大気が非常に不安定になりやすく、巨大な竜巻「トルネード」が頻繁に発生します。地形の特徴が、気象災害を生み出しているのです。
2. 農業:適地適作(てきちてきさく)
アメリカの農業の特徴は、それぞれの土地の気候や土壌に合わせて、作る作物を決める「適地適作」だ。地図帳で場所を確認しながら覚えよう!
Ping! 農業区分マップ
西経100度の線を境に、西側(乾燥)と東側(湿潤)で大きく変わるよ。
-
放牧(ほうぼく)
【西部・乾燥地域】
雨が少ないので、牛などの家畜を飼う。 -
小麦(こむぎ)
【グレートプレーンズ】
少し乾燥している地域。「世界のパンかご」と呼ばれるよ。 -
とうもろこし・大豆
【プレーリー(コーンベルト)】
雨が多く土が肥えている。家畜の飼料(エサ)にもなるよ。 -
綿花(めんか)
【南部】
温暖な気候を利用する。かつては「コットンベルト」と呼ばれたよ。 -
酪農(らくのう)
【北東部・五大湖周辺】
冷涼な気候。大都市に向けて牛乳やバターを作る。
アグリビジネス(農業関連産業)
種や肥料の開発、農業機械の販売、穀物の輸送・輸出などを手がける巨大な企業(穀物メジャー)が、農業をビジネスとして支えているんだ。
3. 工業:サンベルトとシリコンバレー
アメリカの工業は、時代とともに中心地が移動しているよ。
- かつての中心(北緯37度より北):五大湖周辺のデトロイト(自動車)やピッツバーグ(鉄鋼)。今は少し元気がなくなってきている。
- 新しい中心(北緯37度より南):「サンベルト」と呼ばれる温暖な地域。石油化学や航空宇宙産業が発達した。
ちさまるの発見
スマホやパソコンを作ってる有名な会社も、アメリカにあるよね! あれはどこ?
それは西海岸のサンフランシスコ郊外にある「シリコンバレー」だね。
ICT(情報通信技術)企業が集まっていて、世界中の新しい技術がここから生まれているんだ。
4. 多民族社会:人種のサラダボウル
アメリカは、世界中から移民(いみん)が集まってできた国だ。いろいろな文化が混ざり合っている様子を、野菜の形が残ったまま混ざる「サラダボウル」に例えるよ。
ヒスパニックの増加
近年、メキシコや南米などから移住してきた、スペイン語を話す人々「ヒスパニック」が急増している。今は黒人(アフリカ系)を抜いて、最大の少数民族になっているんだ。
テスト対策のツボ!
北アメリカは「場所」を問う問題が多いぞ!
① 「西経100度」を境に、西が牧畜・小麦、東がトウモロコシ・綿花!
② 「サンベルト」(北緯37度以南)と新しい工業!
③ 「ヒスパニック」の増加とスペイン語!
チャレンジ問題
問1:アメリカの農業の特徴である、各地の自然環境に合わせて最適な作物を作る方法を何といいますか?
問2:北緯37度より南の地域で、近年、先端技術産業などが急速に発達した地域を総称して何といいますか?
問3:近年アメリカで急増している、メキシコやカリブ海の国々から移住してきたスペイン語を話す人々を何といいますか?
こたえを見てみる
問1のこたえ:適地適作(てきちてきさく)
問2のこたえ:サンベルト
問3のこたえ:ヒスパニック